内装を注文

注文住宅だからできる内装

家の間取りを決めたら今度は資材や内装、壁材や床材、建具や幅木の色など仕様決めを ひとつ残らず始ていくことになります。 この柱は我が家最大の見せ場になるから頑丈で見栄えがよいものを、特注でもなんでも いいから誰もが羨む最高の柱を用意して欲しい、のようなことから、可愛らしいハウス に仕上げたいから壁紙はもれなくピンク色で統一したい、林家ぺーさんが家に遊びに きても保護色で目立たないように家中をピンク色にしたい、といった要望にあわせて あらゆる資材を決めていく作業になります。 その家に住むのが男性ばかりだとピンク色の居住空間は不釣合いな感じがしますが、 男性がもし林家ペー3人なら別段おかしくはありませんし、ピンク好きの男の子が 日本には存在しないわけでもないので別にかまわないでしょう。 女性の特権と思われやすいピンク色ですが、これを愛する中年男性を否定するような 「ピンク=女性」という固定概念は忘れてください。 可愛らしい少女だった時代はとっくに終わって相当年季のはいったピンク好きの 熟年女性もいるのですし、それが許されるのなら男性だって平等にピンクが認められる べきであるとの主張は正しいのです。 もっとも普通の男性なら家中をピンク色に染めることはないでしょうが、選択肢 としてそのようなやり方もあるということを知っておくべきです。 実際には白を基調とした清潔感のある内装、もしくは木目のある天然素材をふんだんに 使って自然の中で寛ぐ感覚を味わえるエコロジーな内装が人気のようです。 このへんは内装だけ単独で決めるのではなく、建物の外観や間取りも考慮しつつ それに合わせて内装を選ぶ形になるのではないでしょうか。

家具に合わせた内装作り

例えばガーデニングに力を入れる予定があったり壁面緑化でさまざまな植物に囲まれる 住宅を目指すのなら、内装もそれに調和させるよう植物っぽい感じで木目を使ったり、 土や葉っぱを連想させる雰囲気でまとめると一体感が生まれます。 別に草木には思い入れも無いしこれだっていう色も浮かばないしとりあえず全部 白っぽくしとこう、と考えるのを放棄して無難に済ます人もいますが、それでは せっかくの注文住宅なのにまるで分譲住宅のようでもったいない行為です。 確かに考えることが多くて大変でしょうが、せっかくの権利ですので楽しんで注文 しなくては損した気分になる人だっているのです。 そこでとくにイメージする雰囲気や色がないというのであれば、考える順番を逆転 させてみると素敵なアイデアが浮かぶかもしれません。 よくあるフローチャートでは建物に合わせて内装を考え、その部屋にぴったりの家具を 選んで設置する流れになりますが、家具を先に決めてしまうのがこの手法の最も大胆 かつ驚くべきポイントになります。 そもそも内装を決めてからそれに合わせて家具を探すより、家具に合わせて内装を 考えるほうが幅広い選択肢が用意されるので妥協することもなくとても満足のいく 内装を注文できることを、世の中に広めてもいいのではないかと思うのです。 絨毯や壁紙(クロス)にはとても多くの色や柄があるのですが、それに比べて家具は 気に入ったものとなると片手で数える位しかみつからないでしょう。 その中から部屋に合わせて苦渋の選択をしなければならないので、「消去法でこれしか 残らなかったから仕方が無い」「いまいちだけど他にいいのがないからなぁ」 と渋々家具を決めることが多いのです。 それならば先に納得のいく家具を決めてしまいそれに合わせた内装を注文するのが 賢い方法というもので、数ある壁紙やカーテンの中からタンスやベッドの家具類とも 調和する柄を見つけるほうが簡単なのです。 この方法は注文住宅だからこそ可能な技ですので覚えておくといいでしょう。